焦りながらだらだら

火傷してもいいから書かなきゃと、リハビリになるのかもわからない文章を書きます

女1人ドイツ旅 その3

ドイツ3日目。正直これが今回の旅の一番メインといっても過言じゃない。
ノイシュヴァンシュタイン城ツアー!!

1人で行くにはちょっと離れているし、どうせならガイド付きがいい…でも英語じゃちんぷんかんぷんなので、日本語ガイド付きのものにしました。やっぱりちょっと高めではありましたが、交通費とヒアリングに神経集中させるのを考えたらこんなものだよなーという気持ちでした。

ノイシュヴァンシュタイン城とヴィース教会ツアー

8時にミュンヘン中央駅内のスタバ前に集合。私がついた頃にはちらほらと日本人が集まってました。数人集まるだけでこの安心感やばい。
ガイドさんはドイツ在住40年の妙齢の日本人女性。かなり気さくな方で、学校の先生みたいでした。さすがに40年もドイツにいるせいなのか、日本語がカタコトみたいになっていてちょっと可愛かったです。
ツアー参加者はほとんどペアばかりで、1人参加は私含め3人だけでした。

出発後は途中下車もなく、2時間ほどバスに揺られます。やっぱりとにかくスピードが早すぎる。なんとドイツは高速道路に制限速度がないそうです。そりゃあみんな飛ばすよね。
バス内はガイドさんの解説がずーっと流れてました。到着までの2時間ずっと喋ってました。

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見事に天気悪いです!!!さすが雨女の私!!
本当なら真ん中のお城がもっと綺麗に見えるはずが…10月ごろになると霧が出やすくなるようで、道中も雪降ってました。外気温は3度とかそんな感じです。真冬。
でも霧から見えるお城もこれはこれで神秘的で乙な感じ。

お城まではバスで直行ではなく、ふもとから①徒歩 ②馬車 ③ミニバス の交通手段があります。②と③はもちろん有料です。
せっかくなんだから歩いてのんびり行こう!と思い、私は徒歩にしました。何人かはバスとか馬車で移動したみたいです。片道30~40分くらいでしたが、予想以上に常時上り坂。そりゃ山の上にあるお城ですもんね…。徒歩の方はスニーカー必須です。

ノイシュヴァンシュタイン城の見学はかなり細かい時間で管理されていました。1グループがおおよそ30人~ぐらいになっていて、時間は5分刻みだったと思います。遅れたら入ることはできません。時間指定もできないのかな?(チケット付きのツアーだったのでちょっとそのあたりは不明です…)

時間厳守ですよ!!とガイドさんに口酸っぱく言われていたので、とりあえずお城まで登ってしまったのですが、もうめちゃくちゃ寒いんです。飲み物や食べ物、お土産を売ってるところはあるのですが、出店形式なので室内に入れる場所がありません。ふきっさらしのベンチで1時間弱大人しく待つ羽目になりました。他に見るところも少なく、早く行き過ぎてもただただ寒いだけでした…。

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正面からのお城です。ツアーページとかでよく見るお城風景は裏側だったみたいです。ただ、その景色が見えるマリエン橋は工事中で綺麗に写真撮れませんでした…。

ちなみに城内は撮影禁止です。音声ガイドは日本語もあるので安心でした。
城内はとにかくディズニー!って感じでした。刷り込まれてる…ディズニー情報が刷り込まれてるせいでこんな感想しか出てきません。
ドイツは外見はわりと堅いのに、中は絢爛豪華って印象です。あと、見学ツアーはかなりスピーディーに進むので、じっくりのんびり見ている暇はないかもしれないです。

一番驚いたのは、城主の寝室とか大広間とかではなく、キッチンでした。今でさえ寒いのですから、当時の冬場なんてもっと寒かったはずです。そんななかでも、料理は壁際の棚のようなところに入れて温められるし、天井に繋がるパイプを通して温風を部屋に届けていたそうです。すべて調理中に発生した湯気や熱を利用して、冷蔵庫は氷を入れて代用していたそう。近代的で合理的、まさしくドイツ。
そんなこのお城の当主ルートヴィヒ2世ちょー人嫌いだったみたいです。人に会いたくないがためにみんなが寝静まった深夜ごろに城から出て街中を徘徊し、日が昇ることにまた城に戻る。なんという昼夜逆転ひきこもりのような生活。

ノイシュヴァンシュタイン城のあとは、フュッセン、ヴィ―ス教会への観光です。お昼休憩はフュッセンだったのでどうしようかなーと悩んでいたら、同じく1人参加の女性からお声をかけて頂きました。
最初は学生さんかなーと思って話していたのですが、なんと私より年上!!年齢教えてはもらえなかったのですが、もしかしたら5歳以上は上の方だったのかも…。転職失敗家事手伝い身分の私と違い、お仕事の休みを利用して毎年海外旅行をするのが楽しみだという素敵な方でした。「てっきり同い年だと思って声かけた!」と言われました。いえーい老け顔!!!
1人旅してる方ってみなさんお化粧バッチリしないんですよね。観光客雰囲気丸出しで狙われるより、素朴な感じのほうがいろいろ楽ですもんね。

 

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左が南ドイツ、バイエルンの名物料理「シュヴァイネハクセ」(豚のすね肉)と日本の団子のようにもちっとした「クネーデル」(芋のニョッキのようなもの)
右がフライドオニオンと牛ステーキ、チーズのリゾットのようなもの

この骨付き肉、皮ごとローストしてあるのですが硬すぎて食べれたもんじゃありません。歯は強い自信があるのですがまったく噛めない。噛みきれないとかではなく、まず歯が通りません。中の肉自体は柔らかくって非常においしかったです。

 

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フュッセンは町並みがパステル調で可愛かったです

 

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こちらがフュッセン近郊にあるヴィ―ス教会です。この旅行で一番綺麗な天井画でした。これは一見の価値あります。

フラッシュをたかなければ写真OKとのことだったのですが、実は私はこの旅行中、まともにどこの教会内でも写真を撮れませんでした。本当に中が静かで、シャッター音を響かせるのが忍びないし、妙に申し訳なくなってしまうんです。そんなの気の持ちようだと思うのですが、どうにも出来ませんでした。中国人観光客はお構いなしに撮ってました。

あとはもう帰るだけで、もちろん爆睡。中央駅に戻ってきたのは19時前くらいだったかな。途中から一緒に行動したお姉さんはあと1日ミュンヘンに滞在して、その足でオーストリアに行くとのことでした。結局名前だけを聞いて、連絡先も何も交換しませんでした。だって1人旅だもの!またどこかで会えればそれはそれでご縁だよね!