焦りながらだらだら

火傷してもいいから書かなきゃと、リハビリになるのかもわからない文章を書きます

女1人ドイツ旅 その1

内定なくなった。 

もう頭まっしろ。え?だって来月一日からって互いに承諾しましたよね?だから旅行の予定も立てて、いろんな準備も始めていたよ?そんな馬鹿な。働く前のご褒美ということで、ドイツに行こうと決めたあの日。2週間後の予約をして、準備をいろいろ考えていたら見事に突き落とされました。 
経緯としては、会社事情というか、「お前がんばれよ」って言われてしまったらそれまでなのですが、だって職種が求人票と違うんだもの…!!!というのが正直なところでした。
それから二日間泣き暮らし、親、義姉、バイト先と女々しくも慰めてもらい、気分転換もかねての傷心旅行となりました。
 

羽田空港国際線~機内

羽田の国際線は初めてでした。ひろーい!でかーい!いろんな人種がいる!充電スペース完備すごい!
国内1人旅は経験ありますが、1人で海外、しかもヨーロッパ、正直この時点で心臓バクバクしてました。犯罪にあってもすぐに助けは呼べないし、自力で生きて帰ってこなければ…とばかり考えてました。

羽田空港はいろんなショップもあるということでしたが、買い物して荷物を増やしても仕方がないのでそそくさと両替コーナーへ。

さて、ここで困ったことが。いったいいくら持っていけばいいのか全く分からない。おおよその日本円としては考えていたものの、実際どのお札を持っていけばいいの!?とそこまで頭が回っていませんでした。

おろおろしていると、コーナー担当のおじさんが「いくら予算なの?」と助け船を!おおよそを伝えると「100€パックがあるからそれにするといいよ」とのこと。(5€10枚、20€2枚などで100€分)日本を出る前から日本人優しい…と1人で感動してました。ついでに高校の修学旅行で余っていたオーストラリアドルも両替したいと言ったら「それはドイツでしたほうが手数料かからなくていいよ」とアドバイスを頂いたのですが、結局現地で替えることはせず後日日本で両替しました…。

お金を用意し、もう空港ですることはない!と勇んでスーツケースを預け、出国手続きに一直線。まだ地理的には日本なのに、ここをくぐったらもう外国扱いなんですよね~。出国検査官も目を光らせてなきゃいけないのはごもっともなんですが、見事にみなさん無表情でした。 ちょっとこわいよ。

 

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今回の飛行機はANAの直行便にしました!片道11時間!映画見放題!機内食あり!
乗り継ぎのほうがはるかに安いことは重々承知なのですが、当方かなりの臆病者、英語力もなし、こんな状態で乗り継ぎを成功させられる自信がなかったので安心を金を買いました。

出発が12時30分ごろ、ミュンヘン到着は17時ということで「すごい!その日のうちにつくんだ~!」と初めのうちは考えなしに喜んでいました。普通に考えて時差ありました。サマータイムだったのでミュンヘンは日本の-7時間)

 

 

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こちらは離陸後すぐの機内食です。やっぱり向かう先は小麦粉王国、日本食食べたいなーと思ったのでおにぎり弁当にしました。まさか飛行機でお豆腐とか蕎麦食べられるとは思ってなかったのでびっくりです。

座席は足元広いところがいい!と前が壁になっているところでした。足がいくらでも伸ばせる~と浮かれていたのですが、楽しみにしていた液晶画面がありません。
前に座席がないここはいったいどこで映画を見るの!?娯楽がないまま11時間も座り続けるの!?とここでもプチパニックに陥っていたら、隣のおじさんが座席の足元から液晶画面を引っ張り出していたのを私は見逃さなった…!

f:id:sgnn77:20151102142328j:plain(棒みたいなのが伸びて、ちょうど膝のところに画面が出てくる仕様になってました。)

 ちなみに見てるのはマッドマックスです。また4DXやってますね。行きの機内では「アントマン」「マッドマックス」「バーレスク」を見ました。アントマンは初視聴だったのですが、あんなに蟻が出てくるなんて聞いてなかった…ぞわぞわ。

 映画見て、寝て、音楽聞いて、寝て、の繰り返しでわりと快適でした。

 

ミュンヘン空港

とうとう着いてしまった。もうここは日本じゃない…!窓から見える人がみんな外国人だ!とあほみたいに興奮していました。どことなく肌寒い空気が漂ってきていて、降りるとやっぱり冷たかったです。普通に冬でしたし、あいにく若干小雨が降ってたので余計に寒く感じました。(気温10度くらい)

スーツケースは無事無傷で着いてましたので、次は入国審査…!下調べで集めた情報だと、日本のパスポートだと聞かれることはほとんどないとのことだったので、ドキドキしつつも列に並びます。前にはサラリーマンの集団がいて、その人たちのやり方を真似しようと見ているとガンガン質問されまくってる。あれ!?なんで!?後ろにいる同僚らしき人達はなに答えればいいんでしたっけ?と話し合っている…!

と、とにかく滞在日数と目的を答えられればいいだろう!あとは笑顔で挨拶!外人は女子に優しいはずだ!と私は何の根拠もなく男性審査官を選んでいました。結局杞憂に終わって、笑顔でおじさまに送り出されました。ちなみにその隣の女性審査官はガム噛みながら仕事してるし話してるし「あーこれが外国ってやつか…」と早くもカルチャーショック受けました。

あとは空港を出て、バス停探すだけだと案内板の通りに進むと赤と緑のランプのゲートが。タバコとかの持ち込みがある場合は検査かなにかを受けなければならず、何も持ち込みがない人は緑のランプのゲートをくぐればいいとガイドブックで読んでいたので上部のランプを見ながらゲートをくぐろうとしました。

 

「Hey!Come on!」

 

突如現れた女性警官らしき人。私の前に立ち、ジェスチャーでついてくるように言われました。正直泣くかと思った。

実は海外旅行で入国前に話しかけられるのは初めてではない私。以前グアムに行った時も、入国審査でなぜかパスポートを返してもらえずとっくに通過した友人たちの「え?え?なに?なにかしたの?」の好奇な視線を浴びながら黒人審査官の前で10分ほど待たされることがあり(結局原因はわからずじまい)、その帰りでは私1人だけ個室に案内されボディチェックを受けるという(こちらも理由はわからず)ことを経験してました。運が悪かったのか、私の挙動が怪しかったのかは定かではありません…。

とにかく、そんなことがあったので「何でここでも…」と本気で泣きたかった。おそらく、女1人(若干挙動不審)はルールを知らないのか?と確認を込めて呼ばれたのかもしれません…。
初めに「※○◇%☆シークレット?」と聞こえてえ!?シークレット!?秘密って何!?と余計にパニックになったのですが、よくよく聞けば「シガレット」と言っていたようで、その後は「いくら持ってきてるの?」「滞在期間は?」となんとか受け答えができる簡単な質問をしてくれたのでなんとかなりました。
一通り答えたら開放してもらい、ようやくミュンヘン空港を出ることができました。

 ミュンヘン中央駅まではルフトハンザが運航しているシャトルバスを利用します。
案内板を見ながら外に出ると、出口のすぐそばにHの看板(バス停の印)が出ていたのでほとんど迷いませんでした。切符は運転手さんから買えて、片道10€、往復だと17€。ミュンヘンのみの滞在だったので往復券を買いました。
乗る前の支払いかと思えば、運転手さんがバスに乗れとジェスチャー。車内で運転手さんが順番に席を回ってくるのでその時に言えば大丈夫でした。

さて、運転のほうですが、めちゃくちゃ荒いです。いや、きっと人によるんでしょうけど、外見てないと吐きそうになるくらい始終気持ち悪かったです。40分ほどそれに耐えながら、途中バス停で一度止まり、そのあとミュンヘン中央駅に到着です。(10月半ばでしたが難民がいるとのことで、臨時で駅の目の前にあるホテル前で停車でした)

 

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 今回宿泊したのはイビス・ミュンヘン・シティ・ウェストという日本でいうビジネスホテルのようなところです。中央駅からUバーンに乗って4駅なので若干面倒ではありましたが、ホテル自体新しく、とても綺麗で清潔感がありました。扉もカードキーでしっかりしてる印象です。
ホテルには自販機などがありませんでしたが、すぐ横にガソリンスタンドのダイナーがあったのでお菓子とか飲み物はそこで買えます。ただ到着したのが20時前だったので外は暗いし、お客さんは怖そうだしと若干ビクついてました。でもなんとか水買えましたしレジのお兄さんは笑顔で「チャオ~」と言ってくれた…かっこいい…。

 

このホテル、とても快適で個人的には当たりだったのですがチェックインするときに渡欧初の言語問題が!受付のお姉さんに予約券を渡し、「OK」と返されました。必要事項の書類を記入して、さてカードキーを受け取ろうとしたとき

 

「#&*◇@%☆$~?」

 

 ワ、ワア~~~~~~~~~~~~!!!!!???

きちゃった!!!!なに言ってるのか全く分からないやつ!!!!何度聞きなおしてもわからない!!お姉さんも若干あきれ顔だしどう考えても英語通じない私が悪いのはわかってる!!!
苦肉の策としてiPhoneを渡して文面を打ってもらうことに…ふむふむ、お姉さんは予約券がほしいらしい…え?さっき渡したよね?
もう一度渡すと、どうも今までのお客さんたちが持ってきた予約券とは仕様が違ったらしくわからなかったっぽい。
上陸わずか数時間で脳内アドレナリン大放出な体験をしました。あともっと英語できなきゃ本当にやばいという危機感を持ちました。

 

次の日はミュンヘン市内一周です!