女1人ドイツ旅 5日目(最終日)
あっという間にドイツ滞在最終日。
前日にトランク整理をしてたせいか、いつもより1時間ほど遅く起きました。
さすがに4日目なのでホテルの朝食も慣れたものです。
ここでひとつ衝撃的なことが。今まで食べ物で外れてこなかったのですが、この日食べた朝食のチーズがものすっごいマズかった…!!!
塩気もなく、口内に広がるのはえぐい味…!チェダーチーズが苦手なんですが、それに似たような、でももっとえぐくて、その味だけでおなかいっぱいになりそうな、とても食べられたものじゃありませんでした。日本のよつばチーズが恋しかった…。 穴の開いたチーズのやつ
と、最終日にして痛い目を見たのですが、それ以外は普通においしかったです。おそらく固形チーズをあまり食べたことがないせいなのかもしれません。
さて、最終日はドイツ鉄道のひとつRBに乗って、アウグスブルクに向かいました!
アウグスブルク
長距離列車はICEやICなどが有名ですが、RBは日本で言う普通列車です。なので特別料金もかかりません!なのに目的地までの値段が全然安い!時間もせいぜい10分違うぐらいだったので、迷わずRBを使うことにしました。
チケットはバイエルン州内を1日周遊できる「バイエルンチケット」を購入。駅の券売機にて23€で買えちゃいます。バイエルン州なのにオーストリアまで行けちゃうの本当にすごい。
ここで気をつけなければいけないのが、平日と土日では利用時間が違うことです。平日は8:00~夕方?だったと思います。土日は終日利用できるみたいです。
列車は日本の新幹線のような席です。土曜日でしたが混雑してる様子もなく、のびのび座れたので快適でした。通路挟んだ席にいたお兄さんがアウグスブルク着くまでずーっと電話してて、やっぱり日本とは感覚が違うな~と。
さて、今回なぜアウグスブルクなのかというと、この市庁舎が見たかったからです。
あいにくの天気ですが気にするところはそこじゃない。
市庁舎のシンボルの双頭の鷲!!!鷲!!!!聖ローマ帝国!!!!!!
インターネット上でしか見たことのなかったこの紋章を、是非とも生で見たかったのです。かっこいいな~とPCの画面越しでしか見てこなかったものが見られて、本当によかったです。
市庁舎の横にあるペーター塔です。とりあえず塔には登っておく病。
さーて入り口はどこだ、とぐるっと一周しましたが全く入り口がわからない。それらしき扉はある、でも中は全く登る階段らしきものはない。
携帯片手にプチパニックに陥って歩いていたら裏道のようなところにこんな場所が!
すっごいわかりにくい!!!!!!!!!!
この細い門を通っていくと、塔への入り口がありました。階段を昇っていくと、要所要所に歴史の展示物があります。全てドイツ語なので読めはしませんでした。入場料金は頂上付近で柔和なおばさまが回収してくれます。
塔に登るときは天気が良ければいいのにとつくづく思う…曇りで景色はほとんど見えませんでしたが、この塔に訪れた人が残したメッセージが沢山ありました。読めないけど。
こちらは世界最古の社会住宅「フッガーライ」
観光地になっているのですが、実際に今でも住んでる人がいる住宅街です。
街並みが可愛いの一言です。外人用とは思えないほど家の扉が小さくて、おそらくくぐりながら生活しているんだろうなあとにやにやしてました。
実際に中を見ることもできました。入ってみると意外と中は広くて、1人や2人で暮らす分には十分なんだと思います。
途中で扮装したおじいさんが登場してシャッターラッシュでした。民族衣装なのかわかりませんが、すっごいお茶目で笑顔のまぶしいおじいちゃん…これまた可愛い…。
さて、こちらの観光地、日本語のパンフレットが常備されてます。現地ツアーもあるようですが、当方英語はさっぱりなのでパンフを握りしめながら見学しました。うん、それがあれば十分だとは思います。
アウグスブルクの観光地をほぼほぼ制圧し、時間に余裕を持つためにミュンヘンへ帰ります。
空港へは行きと同じく直行バス。これがやっぱり一番楽です。
空港到着後はカウンターがあくまでひたすら時間つぶしでしたが、ミュンヘン空港はものすごく発展してましたので時間つぶすのは簡単。食べるところもショッピングも豊富!ここで簡単な夕食としてサンドイッチを購入。1個でボリューム満点。これがミュンヘン最後のご飯でした。やっぱりパンおいしい!
出国手続きを済ませてしまえば、日本人がいっぱいいました。外人に囲まれるのもこれまでかーとちょっぴりしみじみしながら、ミュンヘンとお別れ。
1人で大丈夫かなとものすごく不安だったのですが、自分でしっかり荷物の管理をして、気を付けていれば問題ないんだってことがわかりました。日本と違って周りに過剰な期待は持たず、自己管理ができれば大丈夫そうです。
といっても、ドイツは比較的安全と言われてるし、場所を選ぶところから気にすべきですね。
次はオランダとか行ってみたい!いつか!
最後にちょこっと旅費の話を。
今回ANAの直行便を利用しました。通常だと往復40万とかザラみたいですが、やっぱり日によっては安くなってます。
航空券+宿代:約20万(航空券が往復約12万)
ツアー代:約1万強
食事代:約1万強
お土産代:約1万
安くしようと思えばいくらでもできますが、安全を買うなら妥当な出費じゃないかなー。
女1人ドイツ旅 その4
ツアーでどっぷり疲れていたせいもあり、一度も目覚めることなく朝を迎えた4日目。
4日目はレジデンツをメインに再びひたすら放浪していました。
旅行するときの癖なのか、目的もなくひたすら歩き続けることが多いです。
普段見慣れない景色はぼーっと歩いてるだけでものすごく楽しいです。たまに写真を撮って、現地の人を眺めたり、道端でぼけーとしてしまいます。この日は7時間歩き続けてました。
フラウエン教会
8時前にはマリエン広場について、早朝の誰もいない街並みを堪能していました。
静かで空気が冷たくて、落ち着ける空間でした。
この時間帯ですと空いてるところは教会ぐらいしかありません。ミュンヘンで最も高いフラウエン教会に入ろう!と意気込んで訪れたはいいものの、入り口がわかりません。
明らかに入れそうな扉なのに、押しても引いても開かない。近くにいた観光客のお兄さんも同じように扉をガチャガチャしてましたが、入れてませんでした。
時間的には空いてるはずなのになー、と扉をもう一度見ると、入り口の標識はそこから数歩隣の扉を指してました。わかりにくい…!!
右側に標識かかった開かない扉があります。
重厚な扉を開くと、外の光が入らないようにか暗幕がありました。
それをくぐるとフラウエン教会の中です。
教会というものに入ったことがなかったので、天井の高さに吃驚しました。靴音が響くし、普通にしゃべっただけでも反響しそうでした。誰しもが無意識的に小声になる空間ですね。
もう少し日が高くなって、太陽が見えてくればステンドグラスももっと綺麗に見えるんだろうなー。
レジデンツ
裏門?
有名な金ぴか空間
ここは2時間以上時間をかけないとじっくり見て回れません。博物館と宝物館の共通パスで11€。ここは時間に余裕があるなら行ったほうがいいと思います。見てるだけで楽しい。
拙い読解力で説明を読みながら歩いていたら、2時間経ってました。なんとなくこの場所かなーとパンフレットを見ていましたが、位置というか、地形的にどこを歩いているのかわからなくなる。途中で係員さんに教えて貰わなければ迷ってました。
荷物検査もあって、ハンドバック(サイズ小さめ)しか持ち込めず、鞄は前に回す、飲料系は持ち込み不可、カメラは鞄にいれない、鞄に入りきらないならクロークで預ける、と結構厳しかったです。海外では当たり前なんでしょうか。
チケットは係員さんにパンチを押してもらう形だったのですが、それがハートとか星の形になっていたのでいちいち可愛いな…と1人でにやにやしてました。
この時点でお昼過ぎだったので、お昼をどこかで食べようと思ったのですが、小心者スキルが発動した結果、プレッツェルを街中で食べることに。バタープレッツェルを買ったのですが、半分に切られた間に、これでもかっていうぐらいバターが塗られてました。どこを食べてもバター味。贅沢だなあ…。
お土産巡り
こちらお肉とか惣菜で有名な「ダルマイヤー」です。
1階部分が珈琲、紅茶、チョコレート、お肉、惣菜などなど売ってました。
お土産では有名どころもあってか、日本人多かったです。ここでは珈琲と紅茶をお土産で購入しました。
ドイツといえばバウムクーヘンと言われてるので、どうせなら本場のものを。
ネットで見たところ一番老舗で、人気があるとのことだったのでそこへ(名前忘れた)
意外といいお値段です!高い…!小さいタイプを2種類と、ラスクを1種類購入しました。
ちなみにお味は日本のものと比べるとパサつきがあります。基本的にうすーくスライスして食べるらしいので実践しましたが、やっぱりしっとりふわふわが好きです。美味しく食べるならねんりん家で十分。
甥っ子にシュタットのぬいぐるみでも~と思ってましたが、あれめちゃくちゃ高い。さすが。ぬいぐるみに40€は出せない、男の子だからぬいぐるみいらないでしょ…と心の中で謝っておきました。でも結局甥っ子のお土産が1番高額でした。おば馬鹿。
ばら撒き用ならスーパーで買うのがいいと散々言われていたので、REWEとdmに行きました。REWEはスーパー、dmはドラックストアみたいな所です。ミュンヘン便利だなーと思ったことは、徒歩圏内にお土産屋などが全部そろってるところ。この日だけでお土産は全て揃ってました。ただ、大きい袋とかはほぼないのでエコバック持参がいいです。
個人的に絶対ほしい!と思ったのはこれでした。
ホテルで食べたらものすごく美味しくて、絶対スーパーに売ってるはず!!!と探したら案の定ありました。COCOシリーズのやつですが、日本じゃ売ってない(はず)!
チョコが甘すぎなくて、牛乳かけてもすぐにふにゃふにゃしない、存在感のあるタイプ!食べきるのが悲しい~!そしてやっぱり貧乏舌~!
スーパーってふらふらしてるだけであれもこれもって欲しくなるんですよね。
チョコレートを買い、フルーツカットを買い、ポテチを買い、ひっそりとホテルでカウチポテトしました。さみしい。
女1人ドイツ旅 その3
ドイツ3日目。正直これが今回の旅の一番メインといっても過言じゃない。
ノイシュヴァンシュタイン城ツアー!!
1人で行くにはちょっと離れているし、どうせならガイド付きがいい…でも英語じゃちんぷんかんぷんなので、日本語ガイド付きのものにしました。やっぱりちょっと高めではありましたが、交通費とヒアリングに神経集中させるのを考えたらこんなものだよなーという気持ちでした。
ノイシュヴァンシュタイン城とヴィース教会ツアー
8時にミュンヘン中央駅内のスタバ前に集合。私がついた頃にはちらほらと日本人が集まってました。数人集まるだけでこの安心感やばい。
ガイドさんはドイツ在住40年の妙齢の日本人女性。かなり気さくな方で、学校の先生みたいでした。さすがに40年もドイツにいるせいなのか、日本語がカタコトみたいになっていてちょっと可愛かったです。
ツアー参加者はほとんどペアばかりで、1人参加は私含め3人だけでした。
出発後は途中下車もなく、2時間ほどバスに揺られます。やっぱりとにかくスピードが早すぎる。なんとドイツは高速道路に制限速度がないそうです。そりゃあみんな飛ばすよね。
バス内はガイドさんの解説がずーっと流れてました。到着までの2時間ずっと喋ってました。
見事に天気悪いです!!!さすが雨女の私!!
本当なら真ん中のお城がもっと綺麗に見えるはずが…10月ごろになると霧が出やすくなるようで、道中も雪降ってました。外気温は3度とかそんな感じです。真冬。
でも霧から見えるお城もこれはこれで神秘的で乙な感じ。
お城まではバスで直行ではなく、ふもとから①徒歩 ②馬車 ③ミニバス の交通手段があります。②と③はもちろん有料です。
せっかくなんだから歩いてのんびり行こう!と思い、私は徒歩にしました。何人かはバスとか馬車で移動したみたいです。片道30~40分くらいでしたが、予想以上に常時上り坂。そりゃ山の上にあるお城ですもんね…。徒歩の方はスニーカー必須です。
ノイシュヴァンシュタイン城の見学はかなり細かい時間で管理されていました。1グループがおおよそ30人~ぐらいになっていて、時間は5分刻みだったと思います。遅れたら入ることはできません。時間指定もできないのかな?(チケット付きのツアーだったのでちょっとそのあたりは不明です…)
時間厳守ですよ!!とガイドさんに口酸っぱく言われていたので、とりあえずお城まで登ってしまったのですが、もうめちゃくちゃ寒いんです。飲み物や食べ物、お土産を売ってるところはあるのですが、出店形式なので室内に入れる場所がありません。ふきっさらしのベンチで1時間弱大人しく待つ羽目になりました。他に見るところも少なく、早く行き過ぎてもただただ寒いだけでした…。
正面からのお城です。ツアーページとかでよく見るお城風景は裏側だったみたいです。ただ、その景色が見えるマリエン橋は工事中で綺麗に写真撮れませんでした…。
ちなみに城内は撮影禁止です。音声ガイドは日本語もあるので安心でした。
城内はとにかくディズニー!って感じでした。刷り込まれてる…ディズニー情報が刷り込まれてるせいでこんな感想しか出てきません。
ドイツは外見はわりと堅いのに、中は絢爛豪華って印象です。あと、見学ツアーはかなりスピーディーに進むので、じっくりのんびり見ている暇はないかもしれないです。
一番驚いたのは、城主の寝室とか大広間とかではなく、キッチンでした。今でさえ寒いのですから、当時の冬場なんてもっと寒かったはずです。そんななかでも、料理は壁際の棚のようなところに入れて温められるし、天井に繋がるパイプを通して温風を部屋に届けていたそうです。すべて調理中に発生した湯気や熱を利用して、冷蔵庫は氷を入れて代用していたそう。近代的で合理的、まさしくドイツ。
そんなこのお城の当主ルートヴィヒ2世はちょー人嫌いだったみたいです。人に会いたくないがためにみんなが寝静まった深夜ごろに城から出て街中を徘徊し、日が昇ることにまた城に戻る。なんという昼夜逆転ひきこもりのような生活。
ノイシュヴァンシュタイン城のあとは、フュッセン、ヴィ―ス教会への観光です。お昼休憩はフュッセンだったのでどうしようかなーと悩んでいたら、同じく1人参加の女性からお声をかけて頂きました。
最初は学生さんかなーと思って話していたのですが、なんと私より年上!!年齢教えてはもらえなかったのですが、もしかしたら5歳以上は上の方だったのかも…。転職失敗家事手伝い身分の私と違い、お仕事の休みを利用して毎年海外旅行をするのが楽しみだという素敵な方でした。「てっきり同い年だと思って声かけた!」と言われました。いえーい老け顔!!!
1人旅してる方ってみなさんお化粧バッチリしないんですよね。観光客雰囲気丸出しで狙われるより、素朴な感じのほうがいろいろ楽ですもんね。
左が南ドイツ、バイエルンの名物料理「シュヴァイネハクセ」(豚のすね肉)と日本の団子のようにもちっとした「クネーデル」(芋のニョッキのようなもの)
右がフライドオニオンと牛ステーキ、チーズのリゾットのようなもの
この骨付き肉、皮ごとローストしてあるのですが硬すぎて食べれたもんじゃありません。歯は強い自信があるのですがまったく噛めない。噛みきれないとかではなく、まず歯が通りません。中の肉自体は柔らかくって非常においしかったです。
フュッセンは町並みがパステル調で可愛かったです
こちらがフュッセン近郊にあるヴィ―ス教会です。この旅行で一番綺麗な天井画でした。これは一見の価値あります。
フラッシュをたかなければ写真OKとのことだったのですが、実は私はこの旅行中、まともにどこの教会内でも写真を撮れませんでした。本当に中が静かで、シャッター音を響かせるのが忍びないし、妙に申し訳なくなってしまうんです。そんなの気の持ちようだと思うのですが、どうにも出来ませんでした。中国人観光客はお構いなしに撮ってました。
あとはもう帰るだけで、もちろん爆睡。中央駅に戻ってきたのは19時前くらいだったかな。途中から一緒に行動したお姉さんはあと1日ミュンヘンに滞在して、その足でオーストリアに行くとのことでした。結局名前だけを聞いて、連絡先も何も交換しませんでした。だって1人旅だもの!またどこかで会えればそれはそれでご縁だよね!
女1人ドイツ旅 その2
枕がかわると眠れない人がいますよね。私はわりとどこでも寝られるのですが、やっぱり何度か目が覚めてはしまいます。
カーテンの隙間からうっすら外が見えるのですが、何度起きて見てもずーっと暗い。流石におかしくないか?と時間を確認すると5時。昨夜は21時就寝で、睡眠時間的にはバッチリだったのでそのまま起きることにしました。
カーテンを開けると夜中かっていうくらい真っ暗でした。あまり深く考えていませんでしたが、日本とドイツじゃ日の出が同じなわけがないんですよね…。
朝ごはんはバイキングです。ゴマがのった固めのパンとクロワッサン。しょっぱいサラミとハム。オレンジジュースとヨーグルトです。
普通においしかったです!ハムとかはしょっぱいので、多分セルフサンドイッチをしたらもっとおいしく食べれたんだろうなーと思います。
ヨーグルトはソースかければよかったのにこのまま食べました。普通にすっぱい。(緊張しすぎて量が全く食べられませんでした…もっと食べたかった)
さて、日本だと朝食付きプランはチェックインのときに「朝食券」みたいなものを貰うことが多いと思います。ふと、「そういえば何も貰ってないけどどうやって朝食付きプランだと区別するんだろう」と起き抜けの頭をフル回転させて携帯で調べまくりました。
が、結局解決策はわからず、何か言われたら日本語でもいいから主張しまくろう…とドキドキしながらレストランに。
そしたらにこにこしたホテルのお姉さんがいました。
「Good moning!What's your room number?」
あ!そういう形式なんだー!
来たお客さん一人一人に部屋番号を聞いてチェックしているようでした。あまりに緊張してたせいかお姉さんに聞き直されながら部屋番号を伝えられました。流石にこれぐらいならなんとかね…。
やっぱり日本人1人って珍しいのか、すでにご飯を食べてた他のお客さんたちにすっごいジロジロ見られました。なんだか無性に恥ずかしかったです。
この時点で7時ぐらいでしたがまだまだ外は暗いです。
到着日は夜遅かったので電車でホテル最寄り駅まで行きましたが、今日はせっかくなので中央駅まで歩いてみよう!ということで、8時にホテルを出発しました。ようやく空も白んできていて、ちらほら出勤中らしき人がいました。
ホテルを出て数分、並木道を歩いていたら、少し先の木の根元で何かがもぞもぞ動いてました。なんと、野リスが!!!!初めてリスを見たので大変興奮したのですが、写真はすっかり撮り忘れました。リスって意外と大きいんですね…人が近づいてもほとんど逃げませんでした。
ミュンヘンに来て驚くことはたくさんあるだろうなと思っていましたが、まさかリスで驚くとは思ってなかったです。
街中は道路も建物もすべてが大きかったです。それしか言えないです。スケールが違う。日本は狭いところに建物とかがぎゅっと詰め込まれた感じですが、ミュンヘンはどこもかしこも広々としていました。建物も縦に高いというよりは、横に大きいという印象です。
ミュンヘン市内観光バスツアー
私が参加したのは2階建てのバスで観光!と謳ったバスツアーです。日本にいるときにミュンヘン市内の乗降自由の1日観光バスチケットを購入していまして、それの始発バス停は中央駅の前にあるカールシュタット(デパート)前です。
なんとこのバス、日本語解説がありました。乗るときに運転手さんに「イヤホンいる?」「中国人?日本人?」と聞かれました。日本語だと伝えると「じゃあ座席にダイヤルあるからそれをこの番号に合わせてね!」的なことを言われたと思います。
座席には前の背もたれに機械がついていて、番号が書いてありました。言われた番号に合わせましたが、流れてきたのは中国語。違うじゃん!とカチカチいじっていると、全然違う番号で日本語が流れてきました。たまにアラビア語だかなんだかわからない言語になったりしました。機械が悪いのかな?
多分、乗るときに申告しないと流れてこないかもしれないです。(帰りのバスでは何も言わなかったら日本語はどの番号にもありませんでした)
マップに合わせて名所名所で解説が入る仕組みです。一度も下りずにずーっと乗っていると短いコースで30分くらいだったと思います。
カールス門近くの玩具店
さて、途中ニンフェンブルグ城で降りました。やっぱりお城見ないとですね!市内からそんなに離れてるわけではないのですが、敷地が広いので物凄く寒いです!!!
正面左側工事中でした。
中庭側。
もうとにかく寒い!!!!
こんな寒い中でもベビーカー押してお散歩してる人とか、ランニングしてる人いました。
その後はドイツにいるのに英国庭園を見に行きました。あそこもどえらい広いです。乗馬専用通路があって、なんと、標識もありました。実際乗馬してる女の子が目の前を通過していきまして、大層かっこよかったです。公園で乗馬してるだけなのに物凄く聡明そうに見えますマジック。
途中で雨が降ってきてしまったので散策は中断して中央駅に戻りました。
ミュンヘンといえばマリエン広場!時間もまだまだあるので今度は中心地です。
この写真、マリエン広場にあるペーター教会の塔からなのですが天気が良ければもっと綺麗に見えるんだろうな~。
この後早々お土産を見に行ったり、街中で演奏してる人たちを見たり、プレッツェル買って食べたりしてました。立ち食いは普通みたいです。
見事にぶれる
こちら夜ごはんということで「ヴァイセスブロイハウス」に行きました。なんとこちらのお店、日本語メニューがあるんです。頼めば持ってきてくれました。
特製5種ソーセージ盛と塩茹でジャガイモ、下にはたっぷりのザワークラウト(キャベツの漬物)。奥にはビールが苦手な私でも美味しい!と思ったラドラー(レモネードで割ったビール)です!うん、ぬるい!
あまり夜までウロウロしたくなかったので早めの17時だったのですがすでにお店は満席並みに混んでました。
実はこの店に入るまで、30分ほどかかってます。並んだとかではなく、単純にお店に入る勇気がなかったからです。しかも1回扉開けたあと、どうしていいのかわからず思わず逃げました。(すっごい失礼)
日本と違って、店員さんが案内してくれるわけではないビアホール。自分で席に座って、注文…という流れと頭には入れてました。ただ、扉を開けた瞬間、眼前にはオール外国人(当たり前)、「なんだコイツ」という目で見られている気がする緊張感、1人でどうしたらいいのかわからなくなってしまったということで逃げた。
30分間ぐるぐる店の周囲を歩き、ようやく店に入れたという感じです。扉すぐの相席必至の丸テーブルにおじいさんが座っていたので、なけなしの英語力で座っていいですかと聞き、なんとか席につけました。
しっかりマナーとかは見てきたつもりでしたが、実際私の注文の仕方とか、店員さんの呼び方とか、あっていたかは全く分かりません。もしかしたら失礼なことしてたかも…と青くなったりしましたが、こちとら旅行者なので多少は大目に見てくれと、最後は思考放棄しました。
写真じゃわかりにくいですが、到底一人では食べきれず、お腹がはち切れそうでした。でも美味しかったです。ビールが進む~
英国庭園傍になぜかヘビの像がいたので思わずパシャリ。
下は帰りに満腹のはずなのに買ってしまったチョコマフィン。添加物というか日本のチョコじゃない味がしました。カプチーノ必須。
女1人ドイツ旅 その1
内定なくなった。
経緯としては、会社事情というか、「お前がんばれよ」って言われてしまったらそれまでなのですが、だって職種が求人票と違うんだもの…!!!というのが正直なところでした。
羽田空港国際線~機内
羽田の国際線は初めてでした。ひろーい!でかーい!いろんな人種がいる!充電スペース完備すごい!
国内1人旅は経験ありますが、1人で海外、しかもヨーロッパ、正直この時点で心臓バクバクしてました。犯罪にあってもすぐに助けは呼べないし、自力で生きて帰ってこなければ…とばかり考えてました。
羽田空港はいろんなショップもあるということでしたが、買い物して荷物を増やしても仕方がないのでそそくさと両替コーナーへ。
さて、ここで困ったことが。いったいいくら持っていけばいいのか全く分からない。おおよその日本円としては考えていたものの、実際どのお札を持っていけばいいの!?とそこまで頭が回っていませんでした。
おろおろしていると、コーナー担当のおじさんが「いくら予算なの?」と助け船を!おおよそを伝えると「100€パックがあるからそれにするといいよ」とのこと。(5€10枚、20€2枚などで100€分)日本を出る前から日本人優しい…と1人で感動してました。ついでに高校の修学旅行で余っていたオーストラリアドルも両替したいと言ったら「それはドイツでしたほうが手数料かからなくていいよ」とアドバイスを頂いたのですが、結局現地で替えることはせず後日日本で両替しました…。
お金を用意し、もう空港ですることはない!と勇んでスーツケースを預け、出国手続きに一直線。まだ地理的には日本なのに、ここをくぐったらもう外国扱いなんですよね~。出国検査官も目を光らせてなきゃいけないのはごもっともなんですが、見事にみなさん無表情でした。 ちょっとこわいよ。
今回の飛行機はANAの直行便にしました!片道11時間!映画見放題!機内食あり!
乗り継ぎのほうがはるかに安いことは重々承知なのですが、当方かなりの臆病者、英語力もなし、こんな状態で乗り継ぎを成功させられる自信がなかったので安心を金を買いました。
出発が12時30分ごろ、ミュンヘン到着は17時ということで「すごい!その日のうちにつくんだ~!」と初めのうちは考えなしに喜んでいました。普通に考えて時差ありました。(サマータイムだったのでミュンヘンは日本の-7時間)
こちらは離陸後すぐの機内食です。やっぱり向かう先は小麦粉王国、日本食食べたいなーと思ったのでおにぎり弁当にしました。まさか飛行機でお豆腐とか蕎麦食べられるとは思ってなかったのでびっくりです。
座席は足元広いところがいい!と前が壁になっているところでした。足がいくらでも伸ばせる~と浮かれていたのですが、楽しみにしていた液晶画面がありません。
前に座席がないここはいったいどこで映画を見るの!?娯楽がないまま11時間も座り続けるの!?とここでもプチパニックに陥っていたら、隣のおじさんが座席の足元から液晶画面を引っ張り出していたのを私は見逃さなった…!
(棒みたいなのが伸びて、ちょうど膝のところに画面が出てくる仕様になってました。)
ちなみに見てるのはマッドマックスです。また4DXやってますね。行きの機内では「アントマン」「マッドマックス」「バーレスク」を見ました。アントマンは初視聴だったのですが、あんなに蟻が出てくるなんて聞いてなかった…ぞわぞわ。
映画見て、寝て、音楽聞いて、寝て、の繰り返しでわりと快適でした。
ミュンヘン空港
とうとう着いてしまった。もうここは日本じゃない…!窓から見える人がみんな外国人だ!とあほみたいに興奮していました。どことなく肌寒い空気が漂ってきていて、降りるとやっぱり冷たかったです。普通に冬でしたし、あいにく若干小雨が降ってたので余計に寒く感じました。(気温10度くらい)
スーツケースは無事無傷で着いてましたので、次は入国審査…!下調べで集めた情報だと、日本のパスポートだと聞かれることはほとんどないとのことだったので、ドキドキしつつも列に並びます。前にはサラリーマンの集団がいて、その人たちのやり方を真似しようと見ているとガンガン質問されまくってる。あれ!?なんで!?後ろにいる同僚らしき人達はなに答えればいいんでしたっけ?と話し合っている…!
と、とにかく滞在日数と目的を答えられればいいだろう!あとは笑顔で挨拶!外人は女子に優しいはずだ!と私は何の根拠もなく男性審査官を選んでいました。結局杞憂に終わって、笑顔でおじさまに送り出されました。ちなみにその隣の女性審査官はガム噛みながら仕事してるし話してるし「あーこれが外国ってやつか…」と早くもカルチャーショック受けました。
あとは空港を出て、バス停探すだけだと案内板の通りに進むと赤と緑のランプのゲートが。タバコとかの持ち込みがある場合は検査かなにかを受けなければならず、何も持ち込みがない人は緑のランプのゲートをくぐればいいとガイドブックで読んでいたので上部のランプを見ながらゲートをくぐろうとしました。
「Hey!Come on!」
突如現れた女性警官らしき人。私の前に立ち、ジェスチャーでついてくるように言われました。正直泣くかと思った。
実は海外旅行で入国前に話しかけられるのは初めてではない私。以前グアムに行った時も、入国審査でなぜかパスポートを返してもらえずとっくに通過した友人たちの「え?え?なに?なにかしたの?」の好奇な視線を浴びながら黒人審査官の前で10分ほど待たされることがあり(結局原因はわからずじまい)、その帰りでは私1人だけ個室に案内されボディチェックを受けるという(こちらも理由はわからず)ことを経験してました。運が悪かったのか、私の挙動が怪しかったのかは定かではありません…。
とにかく、そんなことがあったので「何でここでも…」と本気で泣きたかった。おそらく、女1人(若干挙動不審)はルールを知らないのか?と確認を込めて呼ばれたのかもしれません…。
初めに「※○◇%☆シークレット?」と聞こえてえ!?シークレット!?秘密って何!?と余計にパニックになったのですが、よくよく聞けば「シガレット」と言っていたようで、その後は「いくら持ってきてるの?」「滞在期間は?」となんとか受け答えができる簡単な質問をしてくれたのでなんとかなりました。
一通り答えたら開放してもらい、ようやくミュンヘン空港を出ることができました。
ミュンヘン中央駅まではルフトハンザが運航しているシャトルバスを利用します。
案内板を見ながら外に出ると、出口のすぐそばにHの看板(バス停の印)が出ていたのでほとんど迷いませんでした。切符は運転手さんから買えて、片道10€、往復だと17€。ミュンヘンのみの滞在だったので往復券を買いました。
乗る前の支払いかと思えば、運転手さんがバスに乗れとジェスチャー。車内で運転手さんが順番に席を回ってくるのでその時に言えば大丈夫でした。
さて、運転のほうですが、めちゃくちゃ荒いです。いや、きっと人によるんでしょうけど、外見てないと吐きそうになるくらい始終気持ち悪かったです。40分ほどそれに耐えながら、途中バス停で一度止まり、そのあとミュンヘン中央駅に到着です。(10月半ばでしたが難民がいるとのことで、臨時で駅の目の前にあるホテル前で停車でした)
今回宿泊したのはイビス・ミュンヘン・シティ・ウェストという日本でいうビジネスホテルのようなところです。中央駅からUバーンに乗って4駅なので若干面倒ではありましたが、ホテル自体新しく、とても綺麗で清潔感がありました。扉もカードキーでしっかりしてる印象です。
ホテルには自販機などがありませんでしたが、すぐ横にガソリンスタンドのダイナーがあったのでお菓子とか飲み物はそこで買えます。ただ到着したのが20時前だったので外は暗いし、お客さんは怖そうだしと若干ビクついてました。でもなんとか水買えましたしレジのお兄さんは笑顔で「チャオ~」と言ってくれた…かっこいい…。
このホテル、とても快適で個人的には当たりだったのですがチェックインするときに渡欧初の言語問題が!受付のお姉さんに予約券を渡し、「OK」と返されました。必要事項の書類を記入して、さてカードキーを受け取ろうとしたとき
「#&*◇@%☆$~?」
ワ、ワア~~~~~~~~~~~~!!!!!???
きちゃった!!!!なに言ってるのか全く分からないやつ!!!!何度聞きなおしてもわからない!!お姉さんも若干あきれ顔だしどう考えても英語通じない私が悪いのはわかってる!!!
苦肉の策としてiPhoneを渡して文面を打ってもらうことに…ふむふむ、お姉さんは予約券がほしいらしい…え?さっき渡したよね?
もう一度渡すと、どうも今までのお客さんたちが持ってきた予約券とは仕様が違ったらしくわからなかったっぽい。
上陸わずか数時間で脳内アドレナリン大放出な体験をしました。あともっと英語できなきゃ本当にやばいという危機感を持ちました。
次の日はミュンヘン市内一周です!
悪いことばっかりじゃなかった
仕事場上、お客さんは30代〜60代の女性が多いです。自分の欲しいものを伝えてくれないのも困りものですが、自分の話が止まらなくなる人ももちろんいます。それでもある程度お金のある方が多いので品のいい人もいました。
そんな中でも特に印象に残った人を思い出しながら紹介します。
お話大好き地方組
やっぱりどことなく違うんですよね。大体2~3人で行動していて、ちょっと荷物が多い。母娘っぽいな、と思うと大抵娘さんがお母さんの行動に文句つけるか、「はやくして!」と急かしてました。
大体60代くらいのおばあちゃん世代になってくると、自分のものにとても自信をもってます。高い安いではなくて使い勝手のいいものに対しての評価が物凄く高いです。
おばちゃん「これはね、近所のお店で買ったんだけど本当にいいのよ!」
私「すごく軽そうですもんね~やっぱり長く歩くにはこれくらいじゃないと足疲れちゃいますよね」
おばちゃん「そうなの!ずーっと歩かなきゃいけないでしょ?田舎と違って東京は地面固いし…これ履いてたら全然疲れないのよ!」
軽いの至上主義。さて、ここからどうやって今履いてる靴よりもはるかに重いやつを売ろうかと考えます。だいたいは製品の説明しても「でもね~」と断れることがほとんどでした。中には「騙されたと思って!」と履いてもらった結果、購入につながった経験もあります。やりました。
ちょっと待って!それ商品!
最近外国人客が増えてて喜ばしい反面、やっぱり文化の違いですかね、ディスプレイ品の扱いが雑。一番下の棚の靴なんて、そのまま足突っ込んで履く人がいました。
もう、驚愕。かかとは踏みそうになってるし、履けないってわかると足をぶらぶらさせて棚に商品を落とすんです。言葉も出ませんでした。
これも売り物になっているという感覚がないらしいと聞きましたが、それはそちらのお国柄でしょう!
ここでも起こるか爆買い
家電製品の爆買いはよく聞きましたけど、ファッションにももちろん適用されるんですね。違う売り場での出来事なのに、一瞬にして「○○万売れた」って話が飛んできます。
ああいう買い方って、自分のためというよりもほとんどがお土産だそう。
でも、ここはサイズが命。売る側としてはそこを一番気にしているのに、彼らはデザインと足が入ればいいというような考えで買っていきました。それで10足とか普通に買っていくので嬉しいような不安なような複雑な気持ちです。頼むから使用済み返品はしないでくれ。
最後はちょっと嬉しい話
ただでさえ英語出来ないのに、外人さんの接客なんて無理!
アレルギーのように避けていた道でしたが、ある日1人のヨーロッパ系のお姉さんを接客することになりました。結果的にそのお姉さんは1カ月の間に3回来店して、担当ブランドのものを6足買ってくれました。
会話が拙くとも、tryなど簡単な単語を使ってくれるので必要最低限の接客はできました。ですがここで問題、彼女のサイズがわからない。サイズいくつ?と聞いてみても、なぜだか彼女自身がよくわかってない。なんで!
ただでさえ外人接客でテンパっているのに、余計わけわからなくなってしまい焦りまくってました。サイズ測る機械はあるけれど、それを英語で説明などできない。結局、ディスプレイ品を履かせて大体のサイズを測りました。
彼女には私の慌て方が好評だったのか、始終ニコニコしながら私を見てました。とりあえず頼まれた商品を出して、何とか購入まで導けました。
会計が済んで、さて商品のお渡しというところで彼女はまた違うデザインのものを見てます。どうも、買うか買わないか悩んでいるよう。
悩んでいるなら背中を押してやればいい。ここで私の数少ない単語力を披露するときでした。「cute」「nice」「last one!」そしてジェスチャー。ああ、悲しき英語力。
でも、last oneが聞いたのか、彼女は決心して買ってくれました。
絶対にまた来るわ、的なことを言って、ナイスバディな体を振りながら帰っていきました。
その言葉の通り、数週間後に彼女はまた来て、その2日後にもまた来てくれました。
あの二の舞は踏むまいと、私は通訳さんを呼びましたが。
サービス業のいいところは、こういうちょっと印象に残ることに出会えることですかね。
経験すると一目瞭然
短い期間ではあったけど、それなりの場所で接客してきた身から言うと、思ってる以上に人の顔はわかりやすいです。
あ、お客さんのことではなくて、店員側。
でも私も人間なので、その日の気分とか、ムカつく客とかいるわけです。